「 はい!喜んで! 」

自己限定の殻を打ちやぶれ



“私には出来ない”という習慣は、神と共なれば、“出来る”と云う自信に置きかえられるのです。

人は自分自信が“神の子”であり、悦びの生活を送り得る無尽蔵の能力を内に蔵している。

その実相を自覚して、自己限定の自縄自縛をとり除けばいくらでも幸福の生涯に転向し得るので

あります。

             (生長の家創始者・谷口 雅春先生著『新・人間性の解剖』より)



有名な女優さんのお話

ある有名な日本画家の一人娘のこれまた有名な女優さんのお話です。

この有名な女優さんは、たいへんな箱入り娘で育ちました。

どれだけ箱入り娘だったかといいますと結婚するまではなんと、自分でお金を払って買い物をした

という経験が全くなかったと言うことです。

結婚してからも、買い物はすべて1万円札で支払っていたためにお釣りの千円札や硬貨が溜まりに

溜まり、ある日、旦那さんが薬を探すために引き出しをあけたら、そこから小銭の山を発見し仰天

したそうです。

彼女はそれらがお金とは知らなかったと言うことです。

こんな箱入り娘だった彼女は、父親から一度も叱られたことがありませんでした。

しかし、そのことが唯一の不満で、一度でいいから父親に叱られて見たいと思ったのでした。

思春期を向かえた彼女はそのことを友人に相談しました。

「あなたのお父さんは日本舞踊を学ぶようにいつも言っているので、西洋ダンスを学びたいと

いえば、きっと叱られるわ」

早速、彼女は父親に

「日本舞踊だけでは面白くないので西洋ダンスをやりたいの」

すると父親は

「それはいいね。何でも経験だからやってみなさい」

拍子抜けした彼女はまた友人に相談しました。

「箱入り娘のあなたが、ニューヨークに遊びに行きたいとお願いすればきっとカンカンになって

怒るわよ」

また、彼女はこのことを父親に相談しました。

「それは素晴らしいことだ。海外経験はお前にとっても大変いいことだ」

思ってもみない返事だったのです。

それから、いよいよ適齢期が来て彼女は結婚することになりました。

これまで一度も叱ったことのなかった父親が、はじめて、たった一言、彼女に諭したのです。

「おまえ、結婚したら、デモ、シカシだけはけっして夫に言わないようにこれが、父親と

しての唯一の願いだ」



0.2秒の返事

三重県伊勢市の人気レストラン「リビングカフェ クロフネ」で成功している中村文昭氏の

「頼まれごとは試されごと」の言葉は有名です。

「物を頼まれた時に0,2秒の返事ができますか?」というものです。


上司に何か物を頼まれたとき


友達に何か物を頼まれたとき


子供に何か物を頼まれたとき


相方に何か物を頼まれたとき


家族に何か物を頼まれたとき


あなたは「はい!喜んで!」と「0.2秒の返事」ができるでしょうか。


「はい」 は 「拝」


頼まれるということは、その人から試されているということです。


特に尊敬する人から頼まれたら0.2秒で「はい!」と返事をする事が肝心だということなのです。

「はい」 は 「拝」 であり、相手を拝むことです。

尊敬する人を拝むことは自然なことですね。

「でも」「しかし」と言っていたのでは、あなたの出来ない理由をその人に対して宣言している

ことになり、相手を拝むに至っていないということになります。


実は、あなたの「能力」が試されているということでもあります。

敏速に行動してこそ、相手にも認められ、周りの人の役に立つことにもなり、さらにあなたの

能力が一層磨かれることにもなるわけです。

さらに「0.2秒の返事」はお互いの調和を生むことにもなり、仕事が、或いは家庭が調和して

順調にすべてがうまくいくことにも繋がってくるのです。

この話をすると、話を聞いているときは首を縦に振って、なるほどそうか、と納得しているかのよ

うに見えますが、帰るときにこのようなことを言って帰ります。

「でも・・・」  「しかし・・」

これではいつまでたっても進歩、向上は望めませんね。

早速、自己限定を打ち破り、「0.2秒」で返事をして、敏速に行動してみましょう。

きっと周りが変わってくることに気がつくはずです。

まず、自分を信じ、「自己限定を打ち破る」ことによって、いくらでも幸福生活を実現し得る

ことになります。