「徳を積んで生きる」

  徳積みとは 
 
 
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九州阿蘇山中に工房を構え、陶芸に勤しむ陶芸家がいる北川八郎氏です。
北川氏は40日を超える断食を2度も体験して、その中で、人生の繁栄の法則を掴み取ったといわれています。
人が繁栄するためには「徳積み」が最も大切であると言っています。
 
 
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では、その徳積みとは
1.「人を救う勇気を持つ」
2.「人に悲しみや苦悩から脱出する勇気を与えることができること」
と説明しています。
 
例えば、経営者であれば、経営者にとっての「徳」は社員の生活と安らぎを保障し、能力を引き出し、今携わっている仕事が人々の幸福に役立っている喜びを感じさせることにあります。
 
 
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逆に、社員を消耗品のように使い捨てしたり、貶めたり、その上に自分だけがいい思いをしているとすれば、それは徳のある経営者とは言えません。
どこかの国にもこれと同じ政治リーダーがいます。全く嘆かわしいことです。
 
自分の利益や快楽だけ目的に欲が深く、苦情や失敗したことを他のせいにして、責任転嫁してしまう経営者は決して上手くいきません。
経営によって、利益を得たお金は社会貢献や人の喜び、救済事業などのために使うと「生きたお金」となってまたいつか自分や会社や家族に戻ってくるお金となるということだそうです。
 
徳のある経営者は「生き金」をたくたん使うことでさらなる繁栄に繋がっていくという事なのです。
 
北川氏は昨年、若い経営者7人と一緒にアメリカに旅行をしたそうです。
日本を出発する前に3つのことを約束したそうです。
 
1.不安を絶対に口にしない。
2.仲間が、道に迷ったり、失敗しても責めないこと。
3.今回の旅での苦も楽も全部楽しもう。
 というものです。
 
実はこのことは経営幹部の大切な心得でもあったのです。
業績が落ちそうな時の不安や愚痴を口にしてしまう。
 
おまえのせいでこうなった」
だれも部下は付いてきません。
 
お釈迦さんの言葉に次のような語句があるそうです。
 
光に生まれて 闇に沈む者
光に生まれて 光に入る者
闇に生まれて 闇に沈む者
闇に生まれて 光に入る者
 
このことは「闇に生まれて光に入る者」ともあるようにたとえ、闇に生まれても精進することによって光に入ることができるということです。
 
どんな境遇にあっても自分の心がけ努力しだいで天国浄土に化することができるのです。
 
地球上では限られた人生、同じ人生なら、欲得に執着して生きるのではなく、世のため、人のために自分の生命をささげる「徳積み」の人生こそ自分が生かされる人生であるということです。
 
したがって、私達は全ての人や物、自然にも「慈・悲・喜・捨」の心をもとなければなりません。
 
自然界のあらゆる生物に対しても仏の四無量心を現していくことができれば、地球温暖化の問題に根本的な解決の道を示すことができるとして生長の家総裁・谷口雅宣先生は次のようにお説きくださっています。
 
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私たちは今やその「煩悩の愛」を超えて、自然に対しても仏の四無量心を表す方向へと歩み出さなければなりません。
 では、それは何をすることでしょうか? 四無量心とは「慈・悲・喜・捨」です。すなわち、「慈悲」とは「抜苦与楽」の心です。つまり、人の苦しみを見ては、その苦しみを除いて楽を与えようと思う心です。これを自然界に対して適用すれば、自然が傷つき、多くの生物種が絶滅している現状を見て悲しみ、その自然を回復させ、生物種の保存と繁栄とを実現させようとする心です。また、生物が繁栄している様子を見れば、それを自分の繁栄のように感じて喜ぶ心が「喜」です。別の言葉で言えば
、「自然と我とは一体なり」という自他一体の感情を起こし、その通りに生きることです。それが、より高次の「自然への愛」であり、これによって人間は初めて自然を傷つけ、自然から収奪する従来の生き方から離れることができるでしょう。
2009年11月22日
生長の家総裁・谷口雅宣先生ブログ『小閑・雑感』「自然を愛する」とはどうすることか?
http://homepage2.nifty.com/masanobu-taniguchi/