『人に好かれること』

 「人に好かれること 」
 
 
イメージ 2
 
 
 かつて、松井秀喜が所属していた大リーグのニューヨークヤンキーズには、あの有名なベーブ・ルースという強打者がいました。
そのベーブ・ルースが活躍していた同じ頃、守備がうまいうえに本塁打王2度もとったウィリー・ピップというヤンキーズにとってなくてはならぬ実力のある選手がいました。
 
 しかし、ピップは球場にやってきても挨拶ひとつせず、たまに口を開くと、みんなが不快になる毒舌ばかり言ってみんなから嫌われていました。
しまいには監督にまで食ってかかるという始末です。
このピップがいつものように監督に、腰が痛いの、頭がいたいの、手首が痛いのといって試合を休ませてくれといってきた。
 
 当然、ピップは監督が頭を下げて「そんなこと言わないで、プレーしてくれないか。君がいないと困る」といわれるものと思っていました。
 
 しかし、監督に
「ああそうか、それじゃゆっくり休め」
とあっさり言われてしまった。
 
 あわてたピップは「じゃいったいだれが1塁手をやるんだ」
 
「新人を使おうことにする」
ということになり、たまたまその年に入ったばかりのまったくの新人を起用したのでした。
 
 ところが、その日、その新人はヒットを打ち、次の日は2塁打、そしてまた次の日には本塁打を飛ばしたのでした。
とうとう控えにまわった実力NO・1だったピップは淋しくグランドを去っていったのでした。
 
 そして、ピップの代わりに起用された新人はその後、15年間1日も休まずにぶっ続けに何と2130試合に出場し、連続出場最長記録をつくってしまったのです。
これが、有名なルー・ゲイリックだったのです。
いくら実力があっても、みんなに嫌われたら活躍の場がなくなってしまいます。
 
 みんなに愛され、好かれる人は、多少の失敗は許され、さらに、周りから引き上げられ、成功に導かれることになります。
 
 
イメージ 1
「温かく太陽の如く」

温かい太陽の日射しにおかれた縁側にある鉢植えの梅がもうふくらんで、2、3輪ひらいている。しかし霜に覆われた庭の梅の蕾は固い。
温かい愛情のあるところ、生命は中から開いてくるのである。
 
冷たい寒風のような心をもって人に対するとき、其人の魂が固くとじて開かなくなるのも無理はないのである。
 
 
普通の人は冷酷な人や、むごい人に対して、忠誠な働きをすることはできない。低卑な貧欲な業主に対して真面目に好意をもって働くことができないのが普通である。
 
愛される者は愛され、好意を示す者は好意を示される。尊敬するもの者は尊敬され、親切を施す者は親切が返って来る。
   (生長の家創始者谷口雅春先生著『生活の智慧365章』より)
 
イメージ 3
 
 
人に好かれる人は、太陽の如く温かい人です。
そういう人の周りには人が集まってきて、調和が実現し、活力が湧き、仕事の能率も上がるのであります。
 
 人に好かれるという事は、単に自分自身のことだけに限らず、周囲を明るく、調和ある素晴しく活気ある状況に作り上げてしまう力があるということなのです。