「日時計主義」の生き方

日時計主義」

人々の美点や世の中の良い面のみを発見し、それを認めて感謝して生活するところに幸福と繁栄とが実現してくると思います。

 生長の家総裁 谷口 雅宣先生著『日時計主義とは何か?』の132頁には次のようにお説きくださっています。

創始者谷口雅春先生は“朗らかに笑って生きよ”という言葉を掲げて生長の家を始められ、私たちは今日まで“日時計主義”の生活を大いに進めてきました。また、これからもさらに進めていきたいと思うのです。なぜなら、この“日時計主義”こそ、実相独在の信仰と唯心所現の真理を体現した生活の実践だからです。つまり、現象的にはまだ“光明”が充分現れていなくても、現象の背後にある実相を信じて、それをコトバで認め、引き出すことで、地上に“光明”が現れる――そういう信仰と原理なくして、日時計主義は成立しないからです」

 生長の家の基本的な教え方の中の一つに、「唯神実相」が挙げられます。「唯神実相」とは、「本当に在るものは神と神によって創造された円満完全なもののみである」という教えであり、端的には「人間は神の子である」という言葉によって表されます。
人間は本来、神の最高の自己顕現であり、如来であり、無限の生命、無限の知恵、無限の愛、その他あらゆる善徳に充ち満ちた久遠不滅の存在であり、これがわれわれの「実相」であるということを説いております。
 本当にある世界とそこに存在する人間は、神が創造したと考えます。そして神は万能であり、完全であるから、神の“作品”である本当の世界も、そこに棲む人間も本来完全円満であると考えます。
生長の家では、このことを“縦の真理”といっております。
また、現象にみえるものは“見せかけの世界”であり、「仮相」即ち、カリノスガタであると説いています。仏教の教えで、三界即ち、欲界、色界、無色界は「唯心所現」の世界であると説いているのと同じであります。すべて感覚に映ずる世界は、悉く心の現し出した世界であり、念の創り出した世界であるとし、このことを生長の家では、「心の法則」といっており、心で思うことが現象の世界に現れると教えております。
 このように、人間は心を変えることによって、自分の環境を変えることが出来るということでありますから、心に従って自由自在に貧乏でも富裕でも病でも健康でも不幸でも幸福でも現わすことができるというわけなのであります。これを生長の家では“横の真理”といっております。
この“縦の真理”と“横の真理”とを縦横に駆使して人生を支配しうる生活こそが、本当の宗教生活であると教えられております。