「食育」の素晴らしさ

「食育」を大切に
 
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  厳しかった猛暑も過ぎ去り、ようやく秋の爽やかな風が心地よく感じる季節となりました。今は、実りの秋です。食の宝庫でもある東北では、これからが稲の刈り入れ時です。
ツヤがあり、光った新米が食べられるのもこれからですね。
また、秋には柿やブドウや栗、リンゴなど美味しい果物も実ります。さらには、松茸や舞茸、シメジなどの美味しいキノコも味わえるのも今の季節です。
 それから秋と言えば秋刀魚ですね。秋刀魚は秋の味覚ナンバーワンに選ばれています。
 
 
 
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 話は変わりますが、皆さんもご存じのように東北の秋田県は、学力テストの平均点が日本一高いと話題を呼んでいます。また、子ども達の平均身長も年齢によって異なりますが、殆どが日本一高いのです。
このことは、「食育」と大いに関係しているのではないかと推察することができます。
また、秋田県の子供たちは「早寝・早起き・朝ごはん率」の高さでも日本一であることもこれを裏付けることが出来ると思います。
 
 
 子どもの朝食の欠食、偏食による肥満、個食(孤食)といった問題が指摘されていますが、最近、問題にされているのは、同じ家のなかにいてもバラバラな時間に食事をとったり、同じ食卓を囲んでもバラバラなものを食べる「バラバラ食」が増えていることです。
いまは、家族そろって食べることができる日でもバラバラ食になっている家庭が多くあるようです。
  このようなことでは「家族の団欒」がなかなか出来にくい状況になり、当然、子供の学習意欲にも大きな影響が出ると言うことになります。
 
 
世界遺産の「白神山地」の大自然を有する秋田は豊饒の地でもあります。日本一の米と酒、果物は湯沢のサクランボ、平鹿町の林檎に中山の梨、それに大潟のメロン等、どれをとっても絶品です。春には山菜、じゆんさい、夏には岩牡蠣、秋には多種のきのこ、新鮮な魚貝、冬に鰰と尽きることのない食材の豊富さに驚きました。
 
 
 
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 生長の家創始者谷口雅春先生著『心と食物と人相』には次のように書かれています。
 
一般人のうちには食物の陰陽の問題すら知らない人が多いのである。何が陰性の食物であって、 何が陽性の食物であるかも知らず、無論、その陰陽の取合せが不調和であれば、単に健康によくないばかりか、性格形成の上にも、人相の変化の上にも、従ってその人の運命形成の上にも、国家の運命の上にも、重大な影響を与えるものだということを知らない人が多いのである。
  そして、いたずらに生活の便宜上から、時間の節約にもなるし、手間がはぶかれれば好いという訳で、ビニール袋に入ったインスタント食品を、その味さえ好ければ上質の食品だなどと思って三度の食事に間に合せている人もある。
                                             『心と食物と人相』 「はしがき」

 
  いま多くの家庭での食事がコンビニエンスストアのようになってきました。コンビニには、出来合いのさまざまな惣菜や冷凍食品が並んでいて、お客はそこから好きなものを選んで電子レンジで温めてもらって食べます。家庭の食事も出来合いの惣菜や半調理品・冷凍食品への依存度が高まってきたうえに、家族で同じものをとることも少なくなってきているようです。
 
  コンビニ化とともにめだつのはサプリメントや栄養補助食品の大流行で、いまの親世代ではビタミンや微量栄養素を錠剤で補給することが普通に行なわれています。
 「コンビニ化」しようと「サプリメント依存」であろうと、簡便に栄養が満たされるならそれでいいではないか、という考え方もあるでしょうが、そのような食生活が当たり前になれば「地域の多様性と豊かな味覚や文化」は失われ、食と農は完全に切り離されていきます。
 
 
 
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  昔から「食育」が大切にされて来たのは、食べるものによって性格が形成され、行動が決まり、人相や運命が決まっていき、食によって心がどのように育って行くかを直感的に捉えていたからだと思います。肉を食べると闘争的になるばかりでなく、顎が発達して人相まで変わってきます。
   いかなる食物を選ぶかは、民族及び社会にも大きな影響力があり、人類の運命にも関わってくるという事になります。
 秋田の学力向上の大きな原因は、母親の愛情たっぷりの手料理にあると云っても過言ではありません。立派な日本人を育てるためにも愛情ある食事作りや、食育の大切さを広く伝えて行きましょう。