『もっと裕に、与える愛を』

  「神との一体感」  
 
 真にあなたが神との一体感を獲得せられるならば、あなたの欲することは何一つとして成就しない事はありえない筈なのです。もっと積極的に、もっと裕に、与える愛をもって愛しなさい。新しい人生があなたの前にひらかれて来ることは間違いはありません。

 恐れる必要も、不安に思う必要もないのです。不安や恐怖が起こるのは、あなたの神との一体感が真物ではないからです。
 神との一体感が完全でないために、自分自身に自信がもてないのです。
自分の能力に確信がもてないのです。もっと自分自身に自信をもち、もっと自分自身の能力に確信をおもちなさい。

 そのためには、もっと祈りを深めなさい。もっと熱心に回数を多く神想観をなさいませ。
 そのときあなたは神との一体感がもっと深まり、自分自身に自信がもて、自分の能力に確信がもて、あらゆる問題について恐怖も不安も感ずることがなくなり、希望する事は何事も成就するようになるのであります。
 
             生長の家創始者谷口雅春先生著『新版 生活の智慧365章』より
 
 
 
 
   光明皇后さま  
 
 奈良時代天然痘が猛威をふるったため、奈良の大仏を建立した聖武天皇の皇后の光明皇后も、仏教を厚く信仰し、慈悲深く、悲田院や施薬院を設けて孤児や病人を救いました。
 
 光明皇后さまには多くの逸話が残っていますが、なかでも光明皇后の施浴の話は有名です。
「我自ら千人の垢を去らん」と、風呂に入れることを誓い貴賤を問わず千人の民の身体を自ら洗い流そうという悲願されました。
 その千人目に体中から黄色い血膿を噴出している者が現れ、「この膿汁を皇后の口で吸い取ってくれ」といいます。
 周りの人たちは嫌悪の情に身を震わせ、この者を追い出そうと思ったが、光明皇后さまは躊躇することなくその患部に唇で触れたとたん、病人は大光明を放ち、いずことなく姿を消しました。すると金色輝く如来の姿に変わったのです。阿閃如来の化身でした。

 もっと積極的に、もっと裕に、与える愛をもって愛しましょう。そして真にあなたが神との一体感を獲得したならば、あなたの欲するすべての正しい希望は成就します。
 そこに新しい素晴しい人生があなたの前にひらかれて来るでしょう。