「『真理の言葉』が実相を引き出す」

  『幸福生活論』   
 
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 釈迦牟尼世尊はかくの如くして、五百人の大弟子たちに、それからまた学すべき弟子や無学にてもそのまま悟れる境地にある弟子たち二千人に対して、更に進んでは法華経の一句一偈を読み又は聞くことを得たすべての人々が、結局、「仏に成れる」と伝う記を授けられたのであります。
 
吾々が、「仏に成れる」と伝うのは、既に仏の実相がたとい肉眼には見えなくとも吾々の生命の内部にはあると伝うことであります。
 
それは、やがて朝顔朝顔の花が咲くのは、種子の中に、肉眼にはまだ見えなくとも、既に朝顔の花がある―あるからこそ顕れてくるのであって、無いものが肥料その他の結合によって現れるのだったら、肥料の配分の具合によっては、朝顔の蔓に梅の花が咲くかも知れない筈であるけれども、けっしてそんな事はない。
 
朝顔の種子からは唯朝顔の茎、葉、花が伸び咲くのみであります。
 
すなわち朝顔の種子の中には既に「朝顔の花」が、現成しているのであります。
 
その既に現成せる花が現象の世界に顕現するのには、色々の条件、過程、方便等が要るのでありますが、それは、条件、過程、方便等によって創造されるのではなく、どこまでも既にあるものが現成するのであります。
 
五百弟子が仏になるのは、既に彼らが仏であるからであります。
 
吾々が法華経を読み、また法華経に書かれている真理と同じ言葉を読み、また聞くことによって、仏と成ることが出来るのは、その「真理」のコトバが「実相」を引き出すからであります。
 
何故「真理」のコトバが実相を引き出すかと申しますと、吾々の実相は「神のコトバ」(神の生命波動)であり、真理のコトバはそれと同意味、同波長を有っているからであります。
            
                        生長の家創始者 谷口雅春先生著 『幸福生活論』より
 
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   常に感謝の気持ちを!  
 
ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られている北原照久さんは、大学時代にヨーロッパで、ものを大切にする人たちの文化に触れ、古い時計や生活骨董、ポスター等の収集を始めました。
 
 その後、知り合いのデザイナーの家で、インテリアとして飾られていたブリキのおもちゃに出会い、あるイベントがきっかけで、「多くの人にコレクションを見て楽しんでもらいたい」という思いから、横浜山手に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館しました。
 
 そしてフロリダディズニーワールドにて「Tin Toy Stories Made in Japan」のイベントを開催するなど、夢や目標は必ず実現できると信じて、次々と自分の夢を実現させる自他共に認める情熱家です。
 
その思いを実現させるために、いつも実行していることがあるそうです。
 
それは、どんなことにも感謝することだそうです。たとえ怪我をしたり病気になっても「ついてるね」「ありがたいね」と常にコトバに出していうことを実行しているそうです。
そして、好きな言葉は、「感謝」、「感激」、「感動」で、北原さんは、このことを「三感王」と呼んでいます。
 
常に感謝の気持ちを忘れず、その感謝の思いを相手に伝わるように表現することを日々実践しているという事です。
 
北原照久さんは、5人兄弟の末子で、兄や、姉は皆優秀で、成績はいつもオール5、北原さんだけは、なぜかいつもオール1だったそうです。
 
さすが、コレクターのお母さんですね。今でも兄弟全員の成績表は、大事にしまっているそうです。中学時代は、先生も手を焼くほどの乱暴もので、義務教育なのに退学させられたという貴重な体験の持ち主です。
 
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しかし、そんな北原さんですが、高校生になってすっかり変わってしまいました。
北原さんの入学した高校とは、アテネオリンピック並びに北京オリンピック100m平泳ぎ、200m平泳ぎの金メダリストでもあり、世界記録保持者でもある北島康介氏の出身高の本郷高等学校での出来事です。つまり、北原さんは、北原康介氏の先輩だったのですね。
 
今までは、テストになると名前だけ書いて、解答を書く習慣がなかったのですが、なぜかその日に限って、答案を書く気になったそうです。問題を見ると択一式の問題で、問題も読まず適当に○をつけたといいます。
すると適当に解答したはずなのに、6割の正解率でありました。つまり60点をとってしまったのです。
 
それを見て先生は、「北原、おまえやれば出来るじゃないか。すごいね」と褒めてくれたのです。今まで一度も褒めてもらった経験がない北原さんにとって、心から褒めてもらったことに感謝の思いでいっぱいでした。
 
今までオール1だった北原さんは、認めてもらうことによって俄然やる気になり、とうとう高校卒業の時は、学年で一番の成績で、右総代となったのであります。
 
劣等生と見えていた北原さんは、実は既に素晴らしい能力が初めからあったのであって、現象の世界にその能力がなかなか現れていなかったとうことであります。
 
 
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その才能が現象の世界に顕現されるためには、色々の条件や過程、方便等が必要であります。しかしそれは、条件、過程、方便等によって創造されるのではなく、どこまでも既にあるものが現成するのであるということなのであります。
 
そしてその素晴らしい才能が、現れてくるためには、その「真理」のコトバすなわち「北原、おまえ素晴らしいね。やれば出来るじゃないか」という先生のコトバであり、そのコトバによって「実相」が引き出されるということであります。