『 建国記念日 』 (3)

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建国記念日祝賀式典 」


2010年2月11日の生長の家本部で行われました「建国記念日祝賀式典」におきまして、

生長の家総裁・谷口雅宣先生は次のようにご挨拶をされました。



「2010年2月11日建国神話のメッセージを読む」


(前 略)

神武天皇の曾祖父、ニニギノミコトは、天上から日向の地に降臨して、コノハナノサクヤヒメと

結婚し、海幸・山幸の2人の兄弟をもうけます。ここに「海」と「山」という自然界の2つの代表

が登場します。

祖父の山幸は、海の神の娘で、ワニに変身することができるトヨタマヒメと結婚し、ウガヤフキ

アエズノミコトをもうけます。

ここでは、海と山とが混合して一体になっています。

そして、ウガヤフキアエズトヨタマヒメの妹のタマヨリヒメとの間に生まれたのが、神武天皇

でした。つまり、「天」と「海」と「山」という自然界の3要素を引き継いで生まれたのです。

今日は、時間の関係で詳しいことは申し上げられませんが、神武東征の物語の中には、天を象徴

する「鳥」だけでなく、海からの協力によっても東征軍が難を逃れるというエピソードが出て

きます。

こういう種類の人間が、神の御心にしたがうことで人間社会での支配権を得るのが正当で

ある--これが、日本の建国神話の中に埋め込まれたメッセージであると考えられます。
 
こういうように考えてみますと、現在、日本の政治権力を握っている人物が、なぜ人気がないの

かがよく分かるではありませんか。

日本人は、昔から、国の頂点に立つべき人間像をしっかりともっているのです。

それは、古くは建国神話の中に記されている。単に金持ちであるとか、多くの政治家を従えて

いるとか、権謀術数に優れているだけでは、日本人は満足しないのです。そういう意味で、この

21世紀初頭の時代にも、日本の建国神話から学ぶことはまだ数多くあるのです。私たちは今、

民主主義の時代を生きていますから、神話時代のような国をつくることはできません。

また、そんな国をつくるべきではないでしょう。しかし、「建国の理想」や「建国の理念」は現代

においても大いに通用するものであり、追求すべきものです。そのためには、私たち国民の一人一人

がまず、この神武建国の神話に表現された「神の御心にしたがった生き方」を実践することです。

また、「海」と「山」に代表される自然界を大切にした生き方を希求すべきです。

そして、この理想に少しでも近い政策を掲げ、実行する政治家を選挙によって選ぶのです。
 
 一昨日、この生長の家本部では“森の中のオフィス”に関する説明会がありました。

生長の家が、国際本部を八ヶ岳南麓の“森の中”に移転するということは、すでに『聖使命』

新聞などで発表されています。

この決定が“自然と共に伸びる運動”の一環であることは皆さんもご存じの通りです。

今日の話を聞いていただけば、「人類は自然と共に伸びるべし」ということが日本建国の理想の中

にも含まれることを、皆さんはご理解いただけたと思います。

そういう理念や理想を建国の文書に掲げている国は、世界広しといえども、わが国以外にはないので

はないでしょうか。

このことを多くの人々に伝え、“自然と共に伸びる運動”の実現に向かって邁進していきましょう。


(生長の家総裁・谷口雅宣先生「小閑雑感ブログ」2010年2月11日建国神話のメッセージを読むより)


総裁先生のご指導によりますと、神武天皇は、「天」と「海」と「山」という

自然界の3要素を引き継いで生まれたということです。

したがって、神意に従って、「海」と「山」(海幸彦・山幸彦)に代表される自然界を大切に

した生き方を希求し、この「神武建国の神話」に表現された「神の御心にしたがった生き方」

を実践することは“自然と共に伸びる運動”の大きく展開されることともなり、そのことは

「日本建国の理想」の展開でもあり、世界平和と人類の幸福にも繋っていくことにもなると

思います。

歌曲「紀元節

伊沢修二作曲、高崎正風作詞により1888年明治21年)に発表され、「小学唱歌」にも

掲載されました。

  一、雲にそびゆる髙ちほの髙ねおろしに艸も木も
     なびきふしけん大御世を仰ぐけふこそ樂しけれ

  二、うなばらなせるはにやすの池のおもよりなほひろき
    めぐみのなみにあみし世を仰ぐけふこそたのしけれ
  
  三、天つひつぎの髙みくら千代よろづに動きなき
    もとゐ定めしそのかみを仰ぐ今日こそたのしけれ

  四、空にかがやく日の本の萬の國にたぐひなき
    國のみはしらたてし世を仰ぐけふこそ樂しけれ
        
                        – 紀元節 高崎正風