自他一体

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 「真の平和は自他一体の自覚から」

 最近では急速なインターネットの発達により、「ネット革命」とか「ウェブ革命」という言葉が使われるようになってきました。この事により「市場の進化」が起こるといわれています。これまでの企業中心市場から顧客中心市場へと、さらに生活者中心社会へと進化していくといわれています。

 例えば、日本の農業・農村にも例外ではなく、その波が押し寄せようとしています。インターネットの爆発的な普及による情報ネットワーク化で、生産者と消費者とが直接取引できるようになり、消費者の要望に応じて生産者は農産物を生産し提供するシステムになってきました。

 個人が開設するホームページやショッピングサイト、ブログを通じて、地域の歴史や文化、景観、イベント、農産物・加工食品など地域資源情報を、消費者に発信し、交流を活発化させることも期待されるようになりました。このように農家は市場を通さず、直接消費者に販売していく時代となり、顧客は生産者の顔の分かる商品を手に入れることができるようになりました。

 例えばお米を例にあげると、同じお米でありながら、生産者や生産地によって品種や味や特徴が違います。お米の名称一つあげても、きらら、ほしのゆめ、あきたこまち、ひとめぼれ、はえぬき、ササニシキコシヒカリ、日本晴、ハナエチゼン、祭り晴、あさひの夢、ヒノヒカリ ミルキークィーンなど数え切れない種類があり、消費者の好みによって注文されることになります。しかしこれだけの色々な種類があれば、私達は何かすべてが違う作物かと錯覚してしまいがちですが、このようにたくさんの種類があってもそれらの共通するところはお米であることに間違いはないのです。 
真の平和は自他一体の自覚から生まれてきます。自他一体の自覚を持ち、お互いに共通点を確認し、個性を尊重し、認めあうことが世界平和の実現の鍵であると思います。
 
 私は毎朝、通勤途中でいつも何人かの同じ人と会います。最初は毎朝会っているのに全く知らない人、自分とは関係のない人と決めつけて、ただすれ違うだけでした。しかし数ヶ月経つうちにどうしても他人とは思えなくなり、とうとう「おはようございます」と声をかけました。今では挨拶だけでなく、日常会話を交わすようにもなりました。いつも同じ場所で同じ人と出会うという共通点をお互いが認め合った時に、心が打ち解け仲良くなれたのでしょうね。世界の人たちが仲良くなり、世界に平和が訪れるのもこんなちょっとしたことの実践にあるはないでしょうか。皆様も是非、お互いの個性を尊重し、お互いの共通点を見つけ、自他一体の自覚を持って生活して見てはいかがでしょうか。きっと心が平和と幸福に満たされることでしよう。