「日本の感性」

  「日本神話の素晴らしさ」  
 
 
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奈良には日本最古といわれる大神(おおみわ)神社があります。
 
大神神社のある三輪山は、全体が神体山として信仰され、一木一草に至るまで、神宿るものとして、一切斧をいれることをせず、松・杉・檜などの鎮守の森に守られています。
 
 日本神話では、ここ大神神社大国主命が出雲の国に行く前に立ち寄ったとされています。
 
大国主命といえば、皆さんもご存じのように
「だましたワニザメに皮をはがれて苦しんでいた白兎に、真水で体を洗い、ガマの花粉の上に転がっているように教え、治してやった」
という、あの有名な「因幡の白兎」の話を思い浮かべることと思います。
 
また、日本では各地に神社に祭られており、その神々にまつわる話がたくさんあり、これらの神々に日本は守られています。
 
 
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古来より日本人は、目に見えない尊いものに畏敬の念を抱いており、山川草木、風の音、虫の音に到るまで、あらゆる自然というものが神の命そのものであると感じる感性があります。
 
神話によると、この自然を生んだ神は、イザナギイザナミであり、その子孫が天照大神神武天皇を通して地上に現れてきたのが日本人なのです。
 
このように「神」「自然」「人間」の三者が一体であるという日本神話の感性は、我々日本人がずっと共有してきたものです。
 
 古事記は、712年に太朝臣安萬侶(おほのあそみやすまろ、太安万侶(おおのやすまろ))によって献上された、日本最古の歴史書であります。
 
当時、とても記憶力が良いと言われる稗田阿礼が暗誦していた『帝紀』(天皇の系譜)・『旧辞』(古い伝承)を太安万侶が書き記し、編纂されたものとされています。
 
日本最古の歴史書古事記』の神話や歴史や文化に触れることで、日本の素晴らしさを再認識することができ、日本人としての自覚が深まり、素晴らしい感性を磨くことに繋がると思います。
 
神話や歴史を知ることにより、日本人特有の“和の精神”が育まれ、この国を支えている「日本人の感性」を知ることで、自然との一体感を自覚することができ、現在大きな問題となっている地球環境問題の解決にも日本人の役割は大きいと思います。
 
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そして、現在、世界的に大転換が起こっているとき、私たちが見つめるべきは、深く成熟した情神、思想、文化を育んできた「日本という国」の土壌です。
足下に日本的精神、東洋思想、仏教文化といった豊かな土壌を持ちながら、一方で、科学技術や資本主義、社会システムにおいて最先端にある日本という国は、いま、自らの歴史的役割を自覚すべきときです。
21世紀、日本は、「神話に基づく、成熟した文化の力」によってこそ、世界に頁献すべきだと思います。