「“幸福”をつかむ」

  「“幸福”をつかむ」 
 
 
 
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 これからは、世界的に、政治、経済、教育、宗教、価値観、エネルギーなど、あらゆる分野に大きな変化の時代に突入すると言われています。
 
 日本の場合、政治的にも混乱した状態にあります。日本においても悲観的な要素ばかりが目に付き、明るい未来を展望することが難しい状況にあります。
 
 しかし、これまでも日本は、外圧を受ける度に変革を成し遂げてきました。
明治維新もひとつの良い例だと思います。
 
 ダーウィンは、“変化に即応するものだけが生き残る”と言っています。
 
 これからは特に、変化に対する柔軟性が必要なのです。
困難な時代にあって、プラスの方向に変革をもたらすために様々な選択を迫られる状況に会うことになります。
道を誤らないために、どのようなことに基準にして、選べばよいでしょうか。
 
ピーター・ドラッカーは優先順位の選択を次のように示しています。
 
1.過去ではなく未来を選ぶ
 
2.Problem(問題)ではなく、oppor-tunity(機会)に焦点を合わせれる。
 
3.横並びでなく独自性を持つ
 
4.無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ
 
 
これらすべては、一見“困難の時期”に見えるかもしれませんが、同時にそれは“新しい時代の幕開け”の時なのです。神の無限のアイディアを受信して、現象界に現す絶好のチャンスです。
 
 
 
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“ビッグ3”の経営危機が問題になっていますが、これは地球温暖化と石油資源の枯渇という2つの大きな流れを読むことができなかった、アメリカの自動車産業の対応の誤りであると言えます。
 
 しかし、これは今だから言えるのであって、10年ぐらい前は、大型で燃費の悪い、しかし馬力のあるアメリカの自動車はどんどん売れていたのです。また、アメリカではガソリンへの税金が少ないので、燃費の悪さも家計への負担にならなかった。それに比べて日本では、ガソリンへの税負担が大きく、そのために燃費の良い自動車を開発しなければ消費者が買ってくれないという、メーカーにとっては“不利”な条件が課されていたのです。
 
 しかし、この一見“不利な条件”が課されていたために、日本のメーカーは必死になって小型化や軽量化などをして燃費の改善に取り組み、優秀なロータリー・エンジンとかガソリンと電気を使う“ハイブリッド動力”などの画期的な技術を開発した。そして、今の産業全体の流れを生み出し、“ビッグ3”を追い越してしまったのです。
 
 一見“不幸”と見えた条件が“幸福”を生み出しているのです。しかし、この“幸福”は一朝一夕で実現したのではなく、諺の言葉を借りれば「牛の歩みも千里」に達するという信念のもと、コツコツと努力を積み上げていくことで本当に“千里”(大きな成果)に達したわけです。
 
 このように考えれば、我々の目の前にある“不幸”や“不運”などは、実は次の時代の“幸福”や“幸運”につながっていることが分かります。別の言葉で言えば、本当の意味での“不幸”や“不運”などは存在しないのです。
 
 それは、我々の適切な対応を引き出すための“呼び水”であり、“招待状”である。我々はその招待状に書かれた言葉を正しく理解し、正しい方向に舵を切り、そして「牛歩千里」の信念のもとに努力を積み重ねていくことで“幸福”をつかむことができるのです。
   生長の家総裁・谷口雅宣先生 ブログ『小閑雑感』2009年1月 1日
   「新年のごあいさつ」