「良縁に気付く」

  「感謝」は良縁をつくる。  
 
 
 
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私たちは常に今ある縁に気付くことが大事です。私達の周りには自分を生かしてくれる縁がいくらでもあるのです。
現在世界の人口は60億といわれており、一人の人と出会う確立は60億分の1の確立です。
 
 また、私たちはあらゆる縁に包まれています。
 しかし、その人の人生に対する考え方によって、どの縁と結びつくかが決まってくるのです。
 
 
柳生家には次のような家訓があるそうです。
 
 
 
 「小才は縁にあって縁に気付かず、
中才は縁に気付いて縁を生かさず、
大才は袖触れ合う縁をも生かす」
 
 
 
 
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かつて、臨済宗妙心寺派の管長をされた山田無門氏は若い頃、粗食に耐えながら厳しい修行をしてとうとう肺結核になってしまったそうです。
今のように良薬もない時代でしたので、故郷に帰って静養に当たることになったのです。山田氏はある日、縁側にたたずんでいました。その時に縁側の風鈴がチリンと鳴ったのでした。
 
 その時、風鈴はなぜ鳴るのだろうかと考えておった。ふとその時に、
 
「風が吹くからだ。風とは空気が動いて風となる。そうか、この世には空気があったのか」
 
と空気の存在に気付いたのでした。山田氏はその時から空気に毎日、感謝したといいます。
 
考えてみれば、寝ているときでも、いつでも空気が自分意を包んでくれていた。自分は空気に一度も感謝をしたことがなかった。空気さんありがとう」
 
と深い感謝の念を持たれたのでした。
 
その感謝の気持ちを持たれたその日を境に、山田氏は見る見る健康を回復して、最後はとうとう90歳まで長生きされたのでした。
 
 
深い感謝の念によって生命力が湧き上がってきたのです。
この感謝は風鈴の音という本当にわずかな縁なのです。山田氏はその縁を見事にプラスにされたのです。
 
実は、ニュートンも林檎が木から落ちたのを見て「万有引力」の法則を発見しました。普通は林檎が落ちていたら食べてしまうでしょう。何で林檎が落ちたかと考えついたところに発見があるのです。
 
だから私たちは、絶えず、何かを求め続けることが縁を生かすことに繋がっていくのです。
今の自分の心の波動がどういう状態にあるかが大切であって、この世はすべて縁によって展開されていきます。より良い方向に向かう縁と結びつくためには、それなりに自分の心のありようを良い方向にセットしておく必要があるということなのです。