「一度決めたら前進」

 NPO法人としての活躍 
 
 
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 先日紹介しました“カレーハウスCoCo壱番屋創業者特別顧問の宗次徳二さんは平成14年5月に、28年余に及んだ会社経営を後継者にゆだね、一線から身を引きました。
 
これまで多くの皆様に添えられ、カレーハウスCoCo壱番屋がこれまでに成長してこれたことへの感謝の気持ちを込めて、新たなライフ・ワークとして、社会へのご恩返しとして、“NPOイエロー・エンジェル”の設立をしました。
 
音楽・スポーツ等各分野において夢や目標を持ち続け努力している方々を応援し、また社会福祉の分野で尽力されている方々へのお手伝いや、明日の経営者を目指している方々等々そうした方々のいろいろなエンジェル(イエロー・エンジェルの語源)になりたいとの想いからNPO法人として活動する運びとなったそうです。
 
 
 
 
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5,637時間
 
この数字、何の数字かわかりますか?
 
この数字は、宗次徳二さんが1年間に働いた時間です。
 
 
 5,637時間というと、3651日も休まず働いても、1日平均15時間働いていることになります。また、実際には1年間で1日も休暇はとらなかったそうです。
 
 現役を退いた現在では、起床時間は3時55分で4時から、街の清掃などをしているそうです。
 
誰かに頼まれたわけでもなく、ただ、街をきれいにしたいという純粋な想いから、街に咲いている花や木に水まきを行い、地域のゴミ掃除を2時間ほどされているそうです。
 勿論、この掃除は、台風や大雪の日でも毎日やるそうです。一度決めたことはどんな状況でも、とことん成し遂げるという姿勢はさすがに素晴らしいですね。
 
このことで、宗次さんは次のように説明しています。
 
「長ければ良いというものではないだろう。効率ということも大事なのではと言われる方もいますが、私は絶対に時間の長さが重要だと確信しています。仕事をしていれば途中、いろいろなアイデアが湧いてくるからです。自分みたいな新米経営者は、周囲があきれるほど仕事に打ち込み、自分のことは置いても、身も心も経営に捧げようとしなければ会社を立派な会社にすることはできなかった」
 
その結果が、
 “日本一のカレーチェーン”を作り上げたのです。
 
 
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大リーグで活躍している世界のイチローの育ての親、仰木監督は、
 
「あれだけ長い時間をかけて、練習していたらプロ野球選手として成功して当たり前だよ」
 
このことから、才能よりも、どれだけその目標に対して真剣に努力して取り組むかで、普通の結果で終わるのか、卓越した結果を残すことができるかのが変わってくるのですね。
 
 
 天才・天分を発揮するには
 
多くの青年は、自分の天分はこれでないかも知れぬと思って躊躇し逡巡し、そのために何事にも真剣になれず、時間を浪費し、精力を労して、ついに老年に至る何事にも偉大なる事跡をのこすことなく此世を去って行くのである。すべて人間には其の賦与らえれたる天分があるのであって、それを意識的に発見しなければ、その天分を発揮出来ないと云うようなものではないのである。杉の木が杉の木として亭々と伸びているのは、杉の木たらんと意識して努力しているのではない。ただ生命の営みを其の儘与えられた通りに一日も休む暇なく続けているのである。この「ただ営む、与えられたままに、休む暇なく」と云うことが大切である。すると与えられたままの天分が伸びるのである。
                              (生長の家創始者谷口雅春先生著『真理』第二巻より)