「夏は暑いほうがいい」
「夏は暑いほうがいい」
日本全国、毎日猛暑が続いています。
夏が暑ければ、人は衣食住にかかわる消費が発生し、これに関わる産業や企業が潤い、景気の活性化に繋がっていくということです。
逆に冷夏であれば、海水浴や冷たい食べ物や洋服にも関心もなくなるということになります。
日本には四季があり、このことは日本文化の礎であり日本人の感性の源でもあります。
風が吹けば桶屋が儲かるように猛暑が続けばエアコン、扇風機などが売れ電気メーカーは売り上げがあがり、同時に冷茶やビール等の飲料メーカーも大忙しというわけです。
さらには、電力会社は電気の使用量が高まり、商店では暑さ対策のグッツが良く売れて、海に山にレジャー客が増え、ガソリンスタンドは繁盛します。
もうご存知のようにこのような動きに敏感なのが株式市場です。
猛暑に乗じて儲かる企業や産業は株の買いです。これを「猛暑関連銘柄」といいます。
“気温”が上がると同時に、“株価”が上がるというわけです。
たとえば、気温が20度を超えるとビール業界の株価はあがります。
また、25度を超えると電気業界、飲料水メーカーの株価が上がる方式になっているのです。
暑い暑いといっているだけでなく、暑いことでプラスの面もある事に注目することでこの猛暑に感謝して生活することができることに気付いたのではないでしょうか。
短期間で大幅の「円高」と「株安」が同時に進行したことを、『日本経済新聞』は「1年間で日本人一人当たり200万円の『富』が消えた計算だ」という。が、ちょっと待ってほしい。株式への投資が多い人は「株安」でそうなるかもしれないが、「円高」の方は輸入品の単価を下げることになるし、円資産の多い人は対外的には財産が増えたことになるのである--こっちの方の話をなぜ書かないか、と思う。前回、本題で書いたときの言葉を繰り返せば、“落ちていくもの”を見るのではなく、“上がっていくもの”に目を向けよう。
株価の下落は消費マインドを減退させるというが、それはそのままCO2の排出削減になるし、自然破壊の速度が鈍ることを意味する。人間の諸活動の“過剰”な部分が削り取られて、もっと自然と共存できる技術や生き方、諸制度が新たに工夫できる素地が整えられるかもしれないのである。いや、まさに今、そちらの方向に人類は大きく舵を切るべきだ。枯渇する資源を争奪して富を増やすことから、枯渇しない自然エネルギーの利用と、他国や自然との共存に向かって産業構造を切り替える時期に来ているのだ。生長の家総裁・谷口雅宣先生ブログ「小閑・雑感」2008年10月11日 上を向いて歩こう (2) より