『 森と暮らす、森に学ぶ』

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「森と暮らす、森に学ぶ」


“自然と人が共生する”生長の家国際本部建設が山梨県八ヶ岳南麓に“森のオフィス”として

移転が決まりました。

人間が自然の仲間入りをさせてもらい、森の機能を活かしたまま業務を遂行するという

“自然と共に伸びる運動”の一層の伸展を目指すことになります。




この“森のオフィスの近隣には、自然の雑木林の良さを体験できる俳優の柳生博さんが整備を

手がけた「八ヶ岳倶楽部」があります。





俳優、タレントとして有名な柳生 博さんは、現在、山梨県北杜市に居住しており、芸能活動の

傍ら、雑木林を利用した作庭活動、講演、日本野鳥の会の会長職等としても活動し、1989年には、

大泉村西井出・西沢の森に、パブリックスペースとして、ギャラリー・レストラン、園芸用品

ショップである「八ヶ岳倶楽部」を開設しているのは有名です。



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作家作品の展示ステージ


この北杜市大泉町八ヶ岳倶楽部のショップやギャラリーでは、常時、陶芸家を初めとした

アーティストの作品の展示販売が行われています。



http://www.yatsugatake-club.com/data/dayori/img/20090425123406_1_3.jpg
八ヶ岳倶楽部レストラン



ここ「八ヶ岳倶楽部」の建物や雑木林、囲炉裏、枕木を利用した散策路などの設計、作庭は、

柳生博さんの家族の皆さんの手によるものであり、時間があるときには八ヶ岳倶楽部のレストラン

にもよく顔を出し、談笑する姿が見られるそうです。






30年程前に柳生さんが移ってきた山梨県八ヶ岳南麓は、荒れ果てた赤松林だったそうです。

柳生さんは、その荒れ果てた人工林に手を加え、雑木林に戻す為、広葉樹を中心に、約一万本もの

雑木を家族と共に移植して、美しい雑木林に変えてきたそうです。

この美しい雑木林を皆さんに開放し、歩いていただきたいとう願いから、『八ヶ岳倶楽部』として

オープンさせ、現在では、年間10万人もの方が訪れて心を癒しておられるそうです。

(雑木林を利用した囲炉裏を据え、枕木などを活用するその作庭技術については、

        本人の著書『森と暮らす森に学ぶ』(講談社)、に詳しく紹介されています。)





生長の家総裁谷口雅宣先生は「“森の中のオフィス”構想の基本的考え方」(2004年7月)に

基づき「森のオフィス構想」の背後にある考え方について、次のように述べられています。


(前略)この文書はまず、生長の家が本部事務所や総本山でISO14001を取得したことに始まり、

省エネ、太陽光・風力の利用、殺生や資源浪費を促進する肉食の削減など、2004年までの生長の家の

温暖化抑制の歩みを概観したうえで、こういう認識を述べている--

「しかし、温暖化の進行は社会の変化を上回っており、現行の制度下でそれを食い止める可能性は

縮小しつつある」。

この危機感に押されて、この構想は生れたといっていいだろう。

つまり、生長の家が現行の制度を利用してベストをつくしたとしても、結局は温暖化促進に加担した

生活から脱却することができないし、温暖化による気候変動は避けられないということだ。
 
 
ここで「現行の制度」と言っているのは、もちろん2004年時点での世界的認識にもとづいた温暖化

対策の制度のことだ。

当時は、GMがまだ健在で、エコカーの種類は少なく、炭素税を実施している国はごく少数であり、

排出権取引もほとんどなかった。

また、元米副大統領のアル・ゴア氏とIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)による

ノーベル平和賞受賞より、3年も前である。

では、この“現行の制度”に頼らずに、何をするというか? 


「基本的考え方」は次のように宣言する--
 

「生長の家は、“大調和の真理”をさらに広く世界に宣布するとともに、我々自身の生き方の中に

それを実現していくための行動を起こす。

すなわち、“現代人が現代の生活を営みながら自然環境と調和した生活をおくる”という

モデル社会の構築である。

(中略)その具体策が“森の中のオフィス”構想である。

この構想は、従来のように森を開発するのではなく、人間が自然の仲間入りをさせてもらい、

森の機能を活かしたまま業務を遂行し、“森と人との共存”を実現していこうとするものである」。

生長の家総裁・谷口雅宣先生ブログ 『 小閑雑感 』 2010年1月21日
         
                                                  “森の中のオフィス”について (2)より



生長の家では平成2001年「ISO14001」を取得し、太陽光発電の導入や、“炭素ゼロ”(移動や活動

に伴うCO2排出量を実質ゼロにする)推進、、「天地一切のものに感謝せよ」との教えに基づき、

"植物も、動物も、鉱物も、全てを神の生命・仏の生命の現れとして拝む"という生長の家の生活

信条の実践など様々な環境保全活動に取り組んで来ましたが、人類が排出する温室効果ガスの削減

には効果的な対処が進まず、自分さえ良ければ良いという自己中心的な考え方が優先し、その

ライフスタイルを転換させることが急務となっています。


この森の中のオフィス構想はこのライフスタイルを広く世界に宣布すると共に、「現代人の生活を

営みながら自然との調和した生活の実現」というモデル社会の構築であります。