「満足の原理で生きる」

 シュワルツ博士によれば、人には「最大化人間(マキシマイザー)」と、「満足人間(サティスファイサー)」の二種類がいると言っています。
「最大化人間」つまり、常に欲望と執着、比較の世界にいる人たちは、自分にとって常に満足がいかない世界であれこれ迷ったり悩んだりして、苦しんでいます。
 たとえ、やっとのこと、一つを選択しても、「もっと他に良いモノがあったのでは」と考えてしまうタイプです。
 そのため、いつまでたっても満足できないし、後悔することも多い人です。仏道ではこの世界のことを餓鬼道といいます。
幸せな結婚生活を送っていても「もし、別の人と結婚していたら、もっと幸福かしら」と、つい考えてしまうのがこのタイプです。
 それに比べ、「満足人間」は自分の価値観がしっかり定まっているので、ほとんど迷わず、現状がただ、ありがたく、すべてに感謝して生きることのできる人間です。
 人の意見や情報に惑わされず、即決して自分が選んだ道を感謝の心で前進する人です。
たとえ選択が失敗しても、その経験に感謝して、さらに人生をスッテップアップさせて、さらに、豊かな人生を表現することができます。

「満足人間」になるためには次のことが大切です。

 まず、この世界はすでに与えられ済みの人生であること、次に、自分の価値基準をしっかり持つことです。

自分は、神の子であり、無限力があり、無限能力者であると信じることです。

そして、とても大切なことは、奪う生活、与えられる生活から、与える生活、すなわち、愛の実践者になることが重要です。
このことを実行できるようになれば、あなたは、常に、ポジティブに生きることができ、常に幸福でいることができます。
物や財産、地位はやがて移り変わるもので本物の価値ではないと悟ることが大事です。

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中村天風さんの書き物には次のような言葉があります。
 
「さしあたる事柄のみをただ思え、過去は及ばず、未来は知られず」

つまり、今現在、しなければならないことだけを考えなさい。
過ぎ去った過去を悔やんでも変えることはできないし、先のことをいくら考えても分からないのだからという意味です。

人生とは選択の連続です。ならば、今、何を考え、どういう行動をするかが、今後の人生を決めるということです。
過ぎ去った過去はもうないのです。何時までも執着していてはいけません。未来は、今、現在、何を考えているかで決まります。
ならば、今を、感謝して、多くの人のため、自然環境のため、世界平和のため自分できる「徳」を積むことが必要なのです。
満足の原理の中で生きる人は、さらに素晴らしい幸福がやってきます。
ありがたいですね。感謝、感謝です。