祝 天皇陛下御在位20年記念式典
祝 天皇陛下御在位20年
天皇陛下御即位二十年をお祝いする佳き日、心よりお祝い申し上げます。
常に、国民とともにあり、日本国は勿論のこと、日夜、世界に平和と人類の幸福を願ってやまないお姿を拝し、感謝の思いです。
『天皇陛下の御徳』に生かされている私たちは本当にありがたいと思います。
陛下は国民への謝意を示した上で、
「今日、わが国はさまざまな課題に直面しています。
このような中で、人々が互いに絆(きずな)を大切にし、叡智(えいち)を結集し、
相携えて努力することにより、忍耐強く困難を克服していけるよう切に願っています」
とお言葉を述べられました。
「今日、わが国はさまざまな課題に直面しています。
このような中で、人々が互いに絆(きずな)を大切にし、叡智(えいち)を結集し、
相携えて努力することにより、忍耐強く困難を克服していけるよう切に願っています」
とお言葉を述べられました。
特設ステージでは、多数の著名人らが登場してお祝いメッセージを送った。両陛下は午後6時半すぎに皇居・二重橋に姿をお見せになり、人気グループのEXILE(エグザイル)が披露する奉祝曲・組曲「太陽の国」をお聞きになられました。
天皇陛下御即位二十年に際し、天皇・皇后両陛下の記者会見が行われ、その全文が宮内庁のホームページにありましたので拝見しました。
天皇陛下の、国際平和を願われる強い思いを改めて拝見し、深く感銘いたしました。
天皇陛下の、国際平和を願われる強い思いを改めて拝見し、深く感銘いたしました。
その一部を紹介します。
全文は宮内庁のホームページを参考にしてください。
即位二十年に当たり,政府並びに国の内外の多くの人々から寄せられた祝意に対し,深く感謝します。 今年(こんねん)は平成生まれの人が成人に達した年で,スポーツその他の分野でも,既に平成生まれの人々の活躍が見られるようになりました。20年という時の流れを思い,深い感慨を覚えます。ここに即位以来の日々を顧み,私どもを,支え続けてくれた国民に心から謝意を表します。 この20年,様々なことがありました。とりわけ平成7年の阪神・淡路大震災を始めとし,地震やそれに伴う津波,噴火,豪雨等,自然災害が幾度にもわたり我が国を襲い,多くの人命が失われたことを忘れることはできません。改めて犠牲者を追悼し,被災した人々の苦労を思い,復興のために尽力してきた地域の人々,それを全国各地より支援した人々の労をねぎらいたく思います。 即位以来,国内各地を訪問することに努め,15年ですべての都道府県を訪れることができました。国と国民の姿を知り,国民と気持ちを分かち合うことを,大切なことであると考えてきました。それぞれの地域で,高齢化を始めとして様々な課題に対応を迫られていることが察せられましたが,訪れた地域はいずれもそれぞれに美しく,容易でない状況の中でも,人々が助け合い,自分たちの住む地域を少しでも向上させようと努力している姿を頼もしく見てきました。これからも,皇后と共に,各地に住む人々の生活に心を寄せていくつもりです。 先の戦争が終わって64年がたち,昨今は国民の4人に3人が戦後生まれの人となりました。この戦争においては,310万人の日本人の命が失われ,また外国人の命も多く失われました。その後の日本の復興は,戦後を支えた人々の計り知れぬ苦労により成し遂げられたものです。今日の日本がこのような大きな犠牲の上に築かれたことを忘れることなく,これを戦後生まれの人々に正しく伝えていくことが,これからの国の歩みにとり,大切なことではないかと考えます。 ( 中 略 ) 今日,我が国は様々な課題に直面しています。このような中で,人々が互いに絆(きずな)を大切にし,叡智(えいち)を結集し,相携えて努力することにより,忍耐強く困難を克服していけるよう切に願っています。 平成2年の即位礼の日は,穏やかな天候に恵まれ,式後,赤坂御所に戻るころ,午後の日差しが,国会議事堂を美しく茜(あかね)色に染めていた光景を思い出します。あの日沿道で受けた国民の祝福は,この長い年月(ねんげつ),常に私どもの支えでした。即位二十年に当たり,これまで多くの人々から寄せられた様々な善意を顧み,改めて自分の在り方と務めに思いを致します。 ここに,今日の式典をこのように催されたことに対し,厚く感謝の意を表し,国の繁栄と国民の幸せを祈ります。
明治天皇は、御(ご)仁(じん)徳(とく)高く、博愛の心にお富みになり、和歌をお好みになられ、
御一代にお詠みになった御製の数は、9万3千余首に及ぶといわれております。その御製からは、常に国家国民の繁栄と世界の平和を祈念された、尊い大御心を拝することができます。
御一代にお詠みになった御製の数は、9万3千余首に及ぶといわれております。その御製からは、常に国家国民の繁栄と世界の平和を祈念された、尊い大御心を拝することができます。
よもの海みなはらからと思ふ世に
など波風のたちさわぐらむ ひさかたの空はへだてもなかりけり
つちなる国はさかひあれども
これらの御製を拝することによっても、いかに明治天皇さまが、国を超えて、人類の幸福と、世界平和を願い、多難な時局に対処しながら、明けても暮れても国民の上に御心をおそそぎになったかを、うかがい知ることができます。
私たちもこのこと素直に受け止め、理解し、人類光明化、国際平和の実現に向けて努力していきたいと思います。
これこそが今上陛下の強く希望されておられることに叶うことだと思います。
感謝合掌