『 平常心 』 と 『 自然体 』
現在、カナダのバンクバーでは、冬季五輪で熱気に包まれています。
競技も後半戦に入りいよいよ大詰めです。
4年前にイタリアのトリノで開かれたオリンピックでは、日本の代表選手は連戦連敗!
その中でも、ひとり唯一、光を燈してくれたのがフィギュアでイナバウアーの妙技を湧かせ
てくれた金メダリストの荒川静香選手でした。
出しました。
前畑秀子さんは、32年のロサンゼルス五輪、36年ベルリン五輪で女子200m平泳ぎで 金メダル、銀メダルの栄光を手に入れたのでした。 前畑秀子さんはロス五輪で銀メダルを獲得したので、後は引退を考えていました。 ところが、日本に帰国後、次にベルリンで開催されるオリンピックでは、 「必ず金を!」 の大合唱が湧き上がったのでした。 どうしてよいのか分からず途方に暮れた畑中さんは、その時ふとお母さんの 「やりかけたことは、とことんやれ!」 の言葉を思い出したのでした。 そして、4年後のベルリンオリンピックに出場して 「金」を狙うことを決意したのでした。 決勝まで勝ち残った前畑秀子選手はここまで来たら死ぬ覚悟で泳ごうと思い、 スタートでは「神さま」と思わず叫んでいたといいます。 そして、前畑秀子さんは見事に「金メダル」を獲得したのでした。
前畑秀子さんの「金メダル」への3つのキーワード
1.「やりかけたことは、とことんやれ!」
2.「死ぬきでやれ!」
3.「神さま!」
続ける日本選手を励ます、応援メッセージだったのでしょう。
トリノ五輪に出場した日本代表選手の「3つのキーワード」とは
宗教家・山折哲雄氏が調べたところによりますと戦後、若い選手たちが口に出していた出場した
「キーワード」とは
1.「自分らしくプレーしたい」
2.「楽しくプレーしたい」
3・「できれば笑顔を浮かべてプレーしたい」
金メダルを獲得した前畑秀子選手のキーワードとは似ても似つかぬ3つキーワードだったのです。
山折哲雄氏によると、「占領下の時代があって、戦後の日本人の価値観や人生観はかくも激しく
変貌してしまったのかという感慨が胸を突き上げてきた」といいます。
では、現在行われているバンクーバーオリンピックでの選手たちが口にするキーワードとは
いったいどのようなものでしょうか。
それは次の3つのキーワードでした。
1.「無心」 2.「平常心」 3・「自然体」
さらに「攻める心」「雑草の魂という心の叫び」など、これらのキーワードはすべて
心構え
を示すものであり、これらを示すものは我々の日本人としての“価値観”を見直そう
とする兆しが芽生えてきたといえるのではないでしょうか。