「信じて待つ」

イメージ 1

 今年の6月に生長の家埼玉教区の講習会が「さいたまスーパーアリーナ」で開催され時の事ですが、その日はお天気も良く、沢山の方が参加され素晴らしい講習会でした。会場についたら、ある女性の方が体験談を発表しておりました。その発表されている方のお子さんがまだ小さかった頃はおとなしくて目立たない静かな子だったようですが、中学、高校に進むに従って、素行も悪くなり、喧嘩ばかりして、成績もオール1だったということでした。しかしその子の素晴らしさをジーと見つめる中、『生命の実相』を進めるなどして神様に祈っていたら、上の学校に行くと言いだし、その専門学校では一番の成績となって現在は社会で素晴らしい活躍しているということです。

 横浜にある「ブリキのおもちゃ博物館」の館長である北原照久氏はコレクターで有名ですが、現在ブリキのおもちゃ博物館には、1890年代から1960年代にかけて主に日本で製造された玩具約3,000点以上が展示されています。その北原照久氏は小学1年から中学まで学校の成績がオール1だったそうです。

 その後、本郷高校に進みました。本郷高校といえばオリンピックで平泳ぎ金メダルをとり、世界新記録を出した北島康介氏など素晴らしい同窓生がたくさんいるそうです。
 北原照久氏は、その高校で先生に褒められ、それ以来、猛勉強をするようになり、とうとう卒業するときには総代に選ばれたと言うことです。卒業後は青山大学に進学し、現在のような大活躍があります。
 
 生長の家では『日時計主義』という素晴らしい生き方があります。「どんなに現象が暗黒と見えようとも、『神の子』としての実相を信じて待てば、必ず素晴らしいものが現れる」と説き、そして「賞賛の言葉や、激励の言葉をかけてあげることは、深い愛の道である」とも教えております。信じて待つことが大切なのですね。

 さて、石灰や、金属などの色々な材料を組み合わせ、新素材を作り、石ころも宝にするという材料科学者で有名な細野秀雄氏は、画期的な新素材を次々と生み出す超伝導物質お研究で有名な科学者ノーベル賞候補ともいわれています。

 従来の半導体部品にとってかわる次世代の電子部品の研究をしており、もし開発が成功すれば、産業にも大きな革命をもたらすことになるでしょう。
 
 その細野氏は、以前、国際会議場で新素材による超伝導物質の研究を発表して、各国の選りすぐりの科学者たちから、喝采をあびたが、ひとりの研究員のデーターミスで、そのデーターが間違いであることが解ったのです。ものすごい恥を書いた細野氏は、次の学会で先の研究は間違いであったこと詫び、科学者として、身を引きちぎるような恥ずかしい思いをしたことがあります。

 しかし、細野氏は研究員を追い打ちをかけることなく、若い頭脳と発想を信じ、一人の研究員を次世代の電子部品の研究に投入したのです。その研究員は電子部品の実用化を見据えて、あえて難易度の高い手法を選らんで研究を続けていました。しかし、実験を初めて4か月、まったく成果の出ない日々が続き、なかば諦めていたが、研究員の研究過程や、壁にあたっている原因など聞くことにお寄り、なにか兆しが見えてきたのです。
 
 その時細野氏は、「世界が凌ぎを削る研究の勝利には、見極めも必要だが、信じて待つことがより重要である」と語ったのでした。